■

「ボクという意識が遠退いていく
だんだんと遠退いていく」

「ワカラナイ
キミハ　ボクガ　ボクハ　キミガ　ワカラナイ
イツマデタッテモ　ワカラナイ
オモイチガイ　スレチガイ」

「同じことを繰り返し　また叱る　また泣く
先はわからないから　また立ち止まり　また不安になる」

「醜いボクは　蜘蛛の巣を見つけて　泣いた。
醜いボクには　あまりにも美しすぎたから。
あと数日で死んでしまう蜘蛛は
あまりにも長く生き過ぎたボクの指の間で
鮮やかに巣を作り上げてみせた。」