空き箱

ボクは どこ だろう
ボクは どれ だろう
こんな街
誰も 信じられない

あの日を思い出す
あの人を思い出す
この街 思い出が多すぎる

だけど この手温かくするだけの温もり 求めてる
ポケットもないから

知らない家族の影の後ろでボクは居場所を探す
記憶だけの母の背
不確かな父の写真

ボクの存在はどこに在る
きみはどうして
きみはどうして
生きていける

明日など怖くもない
明日はただ
ボクを引きずるように行くから