煙草

禁煙中の貴方が それに火を点けた
美味しそうに吸う貴方
やっぱり止められなかった貴方
もう何本も吸って 美味しくもないのに 何故捨てられないの
毒入りの安定剤のような 空気のような
私にとっての貴方のような・・・
それを またいつものように左ポケットに入れた貴方
私の記憶をその煙に紛らわせ
私ごとその火と一緒に 消してくれればよかった