夜露

若いから
まだ先は長いと。


そして大切なものを
まだ大切にできずにいる。


暇潰ししながら、いつかを待っている。


そして、いつになるのか分からない不安を知る。


いつかなんて来ないかもしれない
だけど今はこうしてある。


後悔するくらいなら 叫ぼう
僕の声にして


約束もしていない場所にいるくらいなら 旅の続きに行こう
僕の足で


つまり 先は
思う程長くない。
つまり それを
想う程永くない。
だから今は こうして中にも側にも空にもあるでしょう。


君に救われ 少し身体が熱くなって 空を見上げ
夜露になった星を身体につけた。